本当にブルーライトカットメガネって必要?
ブルーライトとは何なのか?
出典:istockphoto
ブルーライトを説明するのは想像以上に複雑です。光は、「光子」と呼ばれる電磁波粒子で構成されていて、波のように移動しています。可視光と非可視光のこれらの波長はナノメートル(nm)で測定され、波長が短いほど(つまりnmの測定値が低いほど)エネルギーが高くなります。
人間の目は、《380から700nmの範囲》と《バイオレット、インディゴ、青、緑、黄色、オレンジ、赤で表される電磁スペクトルの可視光部分》のみを知覚します。
「高エネルギー可視光(HEV)」としても知られている青色光は、可視光の中で最も短い波長(380〜500 nmの間)を持っているため、最も高い量のエネルギーを生成しているのです。
ブルーライトはデジタル機器の多くから発生しますが、他の人工光源(街灯や室内照明など)からも発生しますし、太陽からも自然に発生します。そのため、ブルーライトは、健康的な概日リズム(身体の自然な覚醒と睡眠のサイクル)を調整するなど、重要な機能に必要なものとも考えられているのです。
ブルーライトは目に有害?
出典:istockphoto
長期的にブルーライトを浴び続けるのは、網膜細胞への潜在的な損傷、加齢黄斑変性(網膜の特定の部分への損傷を含む)など、目に悪影響をもたらす可能性があります。これらの影響は、失明にもつながる可能性も。
しかし、「画面から放出される僅かなブルーライトは目に害を及ぼすことは示されていない」と言う専門家もいます。今のところ、ブルーライトは日常生活を送る上で、人間の目にダメージを与えるものであると断定は出来ませんし、そう言った証拠もありません。
ブルーライトは太陽の光に含まれているため、屋外で数時間過ごすだけで、携帯電話の画面よりもはるかに多くのブルーライトを取り入れることになります。しかし、人間の目は何千年もの進化の中で、太陽からの有害な光線の多くをフィルタリングできるようになっているのです。
とは言え、多くの人が生涯の大半を毎日、何時間も何時間も画面を見つめ続けています。だからこそ、デジタルスクリーンから発せられる光の量は、確かに太陽光よりもはるかに少ないのですが、ブルーライトが目に及ぼす累積的な影響を知らずに、画面の前で過ごす時間が増えているのです。
さらに、技術の進歩により、ディスプレイはますます明るくなり、日常生活への組み込みはより複雑になっています。人気を集めているARやVRは、青色発光デバイスをわざわざ目に密着させているようなものなのです。
ブルーライトのリスク
注目すべきは、ブルーライトのリスクが、子供や若い成人(20歳未満)の方が特に影響を受けやすいという点です。人間の目の水晶体は年齢を重ねるにつれて、より黄色くなり、私たちが浴びるブルーライトのフィルター効率が上がります。
私たちは、デジタル機器を80年使用する可能性のある幼い子供たちに、この高輝度、青色に富んだ光が長期的にどのような影響を及ぼすかは今の所わかっていません。
スクリーンを見つめている時間をすべて足すと、ブルーライトが潜在的に危険だと言うことは容易に考えられます(結局のところ、何でもかんでも多すぎるのは良くありません)。
ブルーライトと目の病気との関連性については完全には分かっていませんが、過剰に画面を見続けることは、デジタル眼精疲労やドライアイの原因となり、生活リズムを台無しにしていることには間違いありません。
ブルーライトカットメガネは機能するのか?
出典:istockphoto
単純にブルーライトをフィルタリングするという点では、機能します。理由は、レンズがHEVの青色光スペクトルのフィルタリングを補助する材料でコーティングされているからです。
評判の良いメーカーであれば、かなり効果的に多くの波長を打ち消すことができます。例えば、あなたがこれまでにレーザーを使う職業(工業、または研究者)に就いている場合、特別な保護メガネを着用する必要があるはずです。その眼鏡はあなたが使用しているレーザーの正確な波長をブロックするように設計されています。なのでブルーライトカットレンズは珍しい技術ではありませんし、高額でもないのです。
長時間画面を眺めている人々が陥る主な症状は、デジタル眼精疲労、睡眠障害、ドライアイ、頭痛、疲労などです。また、ブルーライトカットメガネを愛用している人の話を聞いたこと所、大多数の患者は、スクリーンタイムを削っていないにもかかわらず、眼精疲労や頭痛の症状が治まっているため、効果があることは明白です。
購入時のポイント
もしブルーライトカットメガネを試したいのなら、まず眼科に相談しましょう。眼科は、あなたの要望をチェックしてくれる最良の専門家であり、どのような眼鏡があなたに適しているかを決めるのを手伝ってくれるはずです。
ブルーライトカットレンズ技術の優れたメーカーはいくつかあり、レンズは必要や処方箋に合わせて作られています。眩しさを軽減する反射防止コーティングや、フォトクロミックレンズは、屋内と屋外の両方で紫外線とブルーライトからの優れた保護をしてくれる優れものです。
購入後の注意点
しかし購入を考えているのであれば、心に留めておくべきも興味深いことがあります。それは、一日中ブルーライトをカットをしてしまうことで体内のリズムを狂わせ、逆に睡眠障害に陥ってしまう可能性があるということです。
我々は元々ブルーライトを日光から摂取しているため、急にそれを遮断してしまうと、体が昼か夜か、分からなくなってしまう可能性があります。購入するのであれば、ブルーライトカットメガネを掛けるのは、画面を見ている時だけに留めた方が良いでしょう。
ブルーライトカットメガネで目を守ろう
WELLLEAD(ウェルリード)は、“WELLNESS(ウェルネス)”という概念に沿って、私たちがより幸せにより安心して生きていくために必要となる要素を題材に情報を発信しています。