有酸素運動とウェイトトレーニングの併用
筋トレをする前やトレーニング後に、有酸素運動をしていますか?
ウェイトと有酸素運動を、同じワークアウトで行っていいのかを疑問に思っている方は少なくないはず。
専門家やプロの間でも、ウェイトと有酸素を併用すべきか否か、そして別々にトレーニングした場合どれほどの期間を置いた方が良いのかということは長きにわたってに議論されています。
結論からいってしまうと、筋トレと有酸素運動両方の効果を最大限に生かすためには別々にトレーニングした方が良いです。
今回は、最新の研究結果をもとにウェイトと有酸素の効果についてご紹介していきます。
ダイエットをしている人の場合
「アメリカで行われた研究」では、有酸素の前にウェイトを行なった男性グループは、有酸素をウェイトの前に行ったグループと全く運動しないグループに比べて一番脂肪が燃焼されていたという報告がありました。
有酸素運動には、心臓の健康レベルを上げ、コレステロールレベルを安定させ、動脈硬化を抑えるなど、様々なメリットがあります。
ウェイトも同じく、コレステロールを安定させたり、骨密度、ホルモン値等に良い効果をもたらします。
両方合わせれば健康面でもフィットネス面でもダイエットにも多大な効果が見込めることは明白です。
しかし、ウェイトの後に有酸素を行なったグループが一番脂肪を燃焼していた研究報告があれば、ウェイトの前に有酸素を行う方がカロリーをもっと消費するという研究結果もあるため、残念ながら、どの順番に行うのが一番良いのかという所までは、はっきりとわかっていません。
ボディビルダーのようなバルクアップをしている人の場合
人より長い時間ウェイトトレーニングをしているボディービルダーの方々は、人より燃焼カロリーが高いので有酸素を行うと摂取できるカロリーより燃焼しているカロリーが多くなって痩せてしまうだけでなく、体脂肪率が低いので筋力が消費されてしまいカタボリックに陥りやすいため、有酸素を行わない場合が多いです。
それに、ウェイトの毎セット後の心拍数が60%以上で、規則正しく高いレベルでウェイトを行なっていれば、有酸素を行なっているのと同じ効果が得られます。
ウェイトと有酸素の間はどれくらいの時間空ければいいのか?
2016年に、ウェイトvsランニングとパワーリフティングvsスイミングの 2パターンのウェイトと有酸素のトレーニングを行った際、それぞれの運動の最大の効果を得るには間に最低6時間をおいた方がいいという研究結果が報告されました。
もし、最終目標が筋肉量の増加なのであれば、6時間はセッションの間を空けましょう。
目的に合わせて有酸素とウェイトを取り入れよう
今回は、最新の研究結果をもとにウェイトと有酸素の効果についてご紹介しました。
単にダイエットが目的なのであれば、ウェイトと有酸素を一緒に行った方が早く結果が出ますが、ボディビルの場合はウェイトだけで十分です。
有酸素だけ行う場合は、水泳選手かマラソンランナーに限った方が良いので、ダイエットやバルクアップする方は避けた方が良いでしょう。
肝心なのは、何のために運動しているかということ。目的に合わせて有酸素とウェイトを取り入れていきましょう。
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