アメリカ海軍式120秒以内に深い眠りに落ちるメソッド
日本人のおよそ20%が不眠の症状を訴えているというデータがあります。
大人(26-64歳)は1日7-9時間の睡眠が不可欠とされていて、それを下回ってしまうと自己の免疫力や注意力、判断力が著しく低下してしまいます。
4時間睡眠が6日間続くと1晩徹夜した場合と同じくらい注意力が低下した状態に陥ります。
例えば、1985年に空中爆発を起こしたNASAチャレンジャー号爆発事件は、推進ロケットのメーカーから故障の可能性を指摘されたNASA側の2人の担当者が、長時間労働で前日3時間しか睡眠をとっておらず、23時間不眠の状態で適正な判断が出来なかった事が原因だとされています。
またスリーマイルやチェルノブイリの原発事故も長時間の深夜シフト中に重なった小さなミスが原因だとも言われています。
不眠を甘く見ていると深刻な問題を招いてしまうので注意が必要です。
そこで今回は、生物学的に導き出された瞬時に眠れる方法「ミリタリーメソッド」をご紹介します。
120秒で眠りに落ちる方法「ミリタリーメソッド」
「ミリタリーメソッド」と呼ばれる方法は、第二次世界対戦の時にストレスで不眠症に陥ったパイロットを強制的に眠らせるために、アメリカの海軍戦闘機学校が開発した睡眠方法です。
このメソッドを6週間訓練したパイロット達は、コーヒーを飲んだ後で銃撃音が鳴っていても、座った状態で2分以内には必ず深い睡眠に落ちる事が可能になったのです。
リラックスは顔から
横になったらまず目を閉じてゆっくり呼吸をします。
次に、顔にある全43の筋肉が脱力していくのをイメージして下さい。
おでこにシワが一つも残らないように息を吐きながら頬、口、舌、顎をリラックスさせましょう。
目は閉じているだけではなく、重力で眼窩に落ちていくイメージです。
目が無気力になると身体が眠る準備をし始めます。
上半身の脱力
肩の筋肉が脱力していくイメージをしましょう。
すると、首の後ろの方からぐったりしていきます。
次は腕です。
利き腕の上腕(肘から上の腕)から脱力しましょう。
次に前腕(肘から下の腕)、そして手から指と意識を移して脱力していきます。
利き腕が済んだら次は同じようにもう片方の腕を脱力させていきます。常にゆったりと呼吸をしましょう。
下半身の脱力
利き足の太ももからふくらはぎ、足首、かかと、足の指までが地面に沈んでいくイメージをしましょう。
利き足が済んだらもう片方同じように脱力していきます。
これで全身の筋肉がリラックスできました。
次が、最後の仕上げです。
何も考えない方法
最後は、脳をクリアにする事。
今日の反省や明日の事など、何か特定の事を考えると多くの場合、勝手に筋肉が伸縮してしまうので、静的なイメージを思い浮かべ思考を止めましょう。
例えば自分がとても寝心地のいいソファの上で真っ暗闇の中目を閉じているイメージを10秒間維持します。それでもダメな時は頭の中で『何も考えない』。。。『何も考えない』。。。『何も考えない』と最低10秒間繰り返します。
すると頭がクリアになっていくはずです。
体が完全にリラックスした状態で、脳が10秒間クリアな状態でいると自動的に眠りに落ちます。
座って寝ても熟睡できる画期的な睡眠方法
もしも毎日、瞬間的に眠れるようになったら快適だと思いませんか?
ミリタリーメソッドは、座って寝る事を前提にした画期的な睡眠方法なので、どこでも体の充電が可能になります。
なるべく最低限必要な睡眠をとり、毎日をもっとエネルギッシュに過ごせるように取り組んでみましょう。
WELLLEAD(ウェルリード)は、“WELLNESS(ウェルネス)”という概念に沿って、私たちがより幸せにより安心して生きていくために必要となる要素を題材に情報を発信しています。