あなたは本当の意味で学んでいますか?
人間の記憶システムとは
記憶の種類
何かを学び、長期記憶するには、まず《長期記憶と短期記憶》、つまりワーキングメモリー(作業記憶とも言います)を理解する必要があります。
ワーキングメモリとは、日常的な作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力です。15〜20秒のプラットフォームを常に再起動しているような感じとも言えるでしょう。脳の上部にあるワーキングメモリは、必要に応じて住所や名前等の長期的な情報を引き出していますが、長期記憶として脳に刻まれることはありません。
長期記憶とは
長期記憶は私たちの脳の別の部分、「最下層」が司っています。この「最下層」である扁桃体では、さまざまな神経システムが情報を長期記憶に定着させるために働いています。
例えば、
▼ネガティブ系神経システム
・危険を避けための「恐怖システム」
・自己防衛を担う「怒りシステム」
・頼っている物から切り離されたとき誘発される「パニックシステム」
▼学習を最も促進し内容を脳に埋め込む傾向のあるポジティブなシステム
・人間関係を通じて経験する温かくてあまい感情が生まれる「ケアシステム」
・好奇心を通して学ぶのを助け、回復力と社会的な喜びを作成することができる「プレイシステム」
これらのシステムの中には、脅威から身を守るためのものもあれば、好奇心旺盛な探索を促すものもあります。そしてどのシステムもポジティブなもの、ネガティブなもの、含めて感情を利用して私たちの反応を記憶に定着させているのです。
つまり、本当に学ぶためには、私たちの感情が関与していなければならないということです。否定的にも肯定的にも、学習したことを長期的な記憶に残すためには、気持ちを込める必要があります。
今回は、そのための4つの方法をご紹介します。これは何かを学習して覚えるだけの問題ではなく、学習する方法を再学習することで、定着する方法で学習することができます。
物事を長期記憶させて学習する4つの方法
1. 感情が動く関連資料を探す
好奇心旺盛であることは、扁桃体を刺激するので長期記憶による学習を可能にします。衝撃的な映像があなたの心を強く動かすように、強力な感情は長期的な記憶に繋がります。例えば、激怒したり、悲しんだり、喜んだりするようなことです。感情が動く映像などの関連資料を見つけることが長期記憶へ繋がる近道となるでしょう。
2. ネガティブな感情を排除する
ネガティブな感情が学習の行き詰まりになる可能性もあります。例えば、自分で「数学が苦手」と決めつけている人は、電卓を手放すのが怖くなります。
他にも、人種差別は数学の方程式とは違いますが、「ああ、私は人種を理解していない、間違ったことを言ったらどうしよう」という否定的な関連付けをしてしまうと、学習と理解のプロセスを停止させてしまう恐れあります。
3. 情熱を持って取り組む
意外とシンプルかもしれませんが、あなたの「プレイシステム」を刺激させるために、学習したい内容をなぜ学習するのか再確認し、情熱を燃やして知識を得るために取り組んで下さい。やはり、嫌々学ぼうとすると、長期記憶として定着はしにくいです。
4. 学んだあとは必ず実践する
これは感情だけに限ったことではありませんが、非常に重要なことです。学習内容を実践する事は、真の理解を脳に埋め込むのに役立ちます。
長期記憶の性質を理解して上手く学習しよう
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