コーヒーはファスティング(断食)違反?
ファスティングは、健康増進や病気の治療として脚光を浴び、科学的な研究が盛んに行われています。
ファスティングの目的は、単なるダイエットだけではなく、日頃休みなく働き続けている内臓に休息を与えることで、身体の解毒処理能力を回復させ、有害物質の排出を促すこと。試したことがある方も少なくないのではないでしょうか?
今回は、そんなファスティングとコーヒーの関係や効果についてご紹介します。
利点1:ケトーシス
「ケトーシス」とは、エネルギー源がグルコースからケトン体に切り替わることで、「ハイパー脂肪燃焼モード」になり、皮下や内臓に蓄積された脂肪をどんどん燃やす状態です。断食をすると、エネルギーを得るために体脂肪を分解する「ケトーシス状態」に簡単に持っていくことができます。
ブラックコーヒーを飲んでも、ケトーシス状態が止まることはなく、逆にカフェインを摂取すると、人間のケトーシスを急性的に増加させることが、最近に研究で明らかになっています。
利点2:脂肪燃焼
脂肪燃焼は、ファスティングのもう一つの重要な側面です。コーヒーがケトーシスを増加させることはすでに示されているので、コーヒーが脂肪燃焼を増加させることは明白です。
利点3:インスリン感受性
長期的な断食は、インスリン感受性と耐糖能を向上させる効果的な方法ですが、短期的な断食はインスリン感受性を減らすことがわかっています。
これは脳のために、残っているわずかなブドウ糖を維持するための体が取る生理的な措置です。ケトン体では動けない、グルコースを必要とする脳の部分が機能するため、体内の他の全ての組織はインスリンを受け付けない状態になります。
コーヒーも同様の効果があり、急激にインスリン感受性とグルコース耐性を低減します。長期的にインスリン感受性と耐糖能を向上させるので数多くの研究で、より多くのコーヒーを飲むほど2型糖尿病のリスクを下げることがわかっています。
コーヒーによく足される物
コーヒーにバター/MCTオイル/ココナッツオイル?
理屈で言えば、これらは断食を破ってしまう行為です。コーヒーにこれらを足す事でカロリーを摂取しているので、断食を破った事になりますが、純粋な脂肪は、インスリン、血糖値、または “断食が破られた “と示す他の測定値には、ほぼ影響を与えません。
コーヒーに少し脂肪を追加すると、断食が耐えやすくなるので、12時間の断食をブラックコーヒーだけで耐えることができるとしたら、ティースプーン数杯のココナッツ オイルを足せば 24時間の断食に耐えられる計算になります。
コーヒーとアーモンド/他のナッツミルク?
甘味バージョン、または余分なタンパク質を含んでいる物を避けて、一度に大量を追加していない限り、少量のアーモンド/ナッツミルクは大きな影響を与えません。量には気をつけましょう。
コーヒーにシナモン/ココア/ナッツメグは?
シナモンは大丈夫です。逆に、インスリン抵抗性、特に悪い夜の睡眠の後に得られる種類を減らしてくれる傾向にあります。
ココアパウダーの場合は、量に注意が必要です。ココアは、「全豆類」の粉末なので、炭水化物、タンパク質、脂肪が含まれているため、ティースプーン1杯以上は食べ過ぎになります。ココアを加える場合は、脂肪分を含んだココアパウダーを入れすぎると、ファスティングの効果が薄れてしまうので、脱脂したココアパウダーを使用してください。
ナツメグも大丈夫です。
コーヒーに人工甘味料?
人工甘味料が断食への代謝反応を損なうという証拠はありませんが、他の望ましくない効果が多数あります。なるべく避けておきましょう。
効果的な断食のために選ぶコーヒーとは
断食をするのであれば、できるだけブラックコーヒーを注文しましょう。また、コーヒー屋さんのナッツミルクは、甘くしたナッツミルクを大量に使用していることがあるので必ず避けてください。
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