金銭的に子育ての中でしてはいけない3つのこと
外食や飲み会を断ったり、自分が買えないものを我慢したり、支出に優先順位をつけたりすることは、経済的に責任を持つために必要で重要なスキルです。
今の若者は、親が教えてくれなかったために、これらの重要なスキルを学ぶ機会がありません。いつの間にか、親子間で現実的なお金の話をすることがタブーとされるようになってしまったのです。
多くの親は子供たちに「私たちにはそれを買うお金がない」と伝えることが出来なくなってしまっています。しかしこのシンプルな言葉が、強い経済習慣を確立するための基礎となるのです。
あなたの子供たちにお金に対する責任を持ってもらいたいのであれば（彼らのためにも、あなたのためにも）どうすれば良いのでしょうか？
それは、子供たちの人生の節目をどう扱うかを見直すことです。今回は、子供の人生の節目で、金銭的にしてはいけない3つのことをご紹介します。
①大学の意思決定を全て17歳の子供に任せる
ほとんどの親は、自分の子供を最高の、そして高価な学校に行かせなければならないと感じています。私たちは、家族全体に影響を与える大きな財政的な決定を17歳の子供たちに任せているのです。
車や家の買い物は子供に任せることなどありませんが、なぜか大学に関しては子供に任せるしかないと感じています。4年で1000万以上かかる可能性の費用を子供の手に任せるべきではありません。
解決方法
もし親であるあなたが子供の大学進学のために800万円を貯めていて、子供が通いたい私立学校が4年間で1500万円だとしたら、あなたは厳しい選択をしなければなりません。
子供に現状を説明して下さい。親が多額の借金をするのは、親のためにも子供のためにもなりません。予算の範囲内で良い解決策が必ずあります。例えば、子供達が、夏や週末に働くことでその可能性をもっと広げることができるかもしれません。
私たちは子供たちに、大学での経験は、「自分自身がそこで何をするか」であり、よっぽどではない限り「実際の大学はあまり重要ではない」ということを理解させる必要があります。また、大学の選択と将来の給料との間にはほとんど相関関係がないという研究も多数あります。
最も重要なのは、早い段階で子供と話すことです。あなたの子供が現実的な希望を持っていれば、その時が来たら親もストレス無く決断できるでしょう。
②高額な結婚式の費用を全額出す
結婚は人生の最大の節目の一つ。親としては我が子の旅立ちのために、披露宴会場、衣装、花、ケーキなど、すべてのものを壮大に祝ってあげたいと思っているはず。しかし、平均的な結婚式は少なくとも320万円の費用がかかります。 家が立つ程の結婚式が稀ではありません。
結婚式は、これだけ高額にも関わらず、皮肉にも4〜5割の夫婦は離婚することをご存知ですか？これらの確率を考えると、贅沢な結婚式は適切な判断なのでしょうか？
大学費と同様に、非現実的な期待を子供に与えているのは親です。親は自分の子供を失望させることを恐れているかもしれません、または自分の親族や友人の目を恐れているかもしれません。いずれにしても、親が結婚式費用を援助することは、子供たちがしっかりとした経済的基盤の上で結婚生活を始める妨げになってしまいます。
解決方法
子供の結婚式の費用をいくらにするか早い段階で決めましょう。その後、その金額だけ子供に提示します。この方法であれば、結婚式のオプション費が嵩んでも、子供たちから余計なおねだりをされることはありません。子供たちがもっと豪華な料理を希望するなら、それは子供自身の貯蓄の範囲内で行えば良いのです。
予算内で式を取り決めることが、夫婦で行う真の”初めての共同作業”と言えるでしょう。
③大人になった子供を支援し続ける
親が子供の携帯電話代を払い始めたのは子供が中学生の頃かもしれませんが、その子供が就職して一人暮らしをはじめたなら、支払いを断ち切る時かもしれません。
子供の携帯電話料金、食費、家賃など、月に十数万円負担していたりはしませんか？それでは自分の退職後の貯蓄を脅かしてしまいます。親が子供を助けたいと思うのは自然なことです。しかし、寛大すぎる援助は彼らや自分自身の将来にとって破滅的です。
多くの親は、自分の子供は自分自身で再び立ち上がって挑戦することができないのでは、と心配してしまうでしょう。彼らはクレジットカードの借金を何百万円も積み上げたり、途中で悪い財務上の意思決定をして信用に傷をつけたりするかもしれません。もちろん可能性はありますが、それらの失敗は、彼らが若いときに経験した方が良いことです。それこそ彼らが60歳のときでは立ち直りがききません。
解決方法
子供たちが巣立つ準備ができたら、子供たちと一緒に子供の基本的な予算編成を見直してみましょう。（または、ファイナンシャルアドバイザーを予約して、プロからこの話を聞かせるようにしましょう）これは、可能な範囲内で生活し、将来のために貯金する方法を教えてくれます。
現金で支援していないからと言って、子供に冷たくすることとは違います。毎月の出費を賄うためのお金ではなく、思いやりのある贈り物をするようにしましょう。
子供たち自身の経済的な安定を
あなたが子供に与えることができる最高の贈り物は、彼ら自身の経済的な安全です。あなたも子供たちも、老後に貧乏になることは望んでいません。高価なプレゼントを贈ったり、周りの目を気にしすぎて大学や結婚式のような高額なものにお金を払いすぎたりすると、あなた自身の将来が危うくなります。
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