ビタミンDが不足すると免疫システムにどう影響するのか？
Mさん
日本人の成人の約35％はビタミンDが不足していると考えられているんだけど、ビタミンDは、免疫システムに大きな役割を果たしているんだ。
それじゃあ今回は、ビタミンDが果たす役割について紹介するわ。
早速ビタミンDについて理解を一緒に深めていきましょう。
ビタミンDとは？
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ビタミンDは、実はホルモンの一種で、日光を浴びることで体内で生成されます。
食べ物からもビタミンDを摂ることはできますが、脂溶性で、体への吸収を補助する食事に脂質を加える必要ながあるため、食べ物から十分なビタミンDを摂取ることは非常に困難とされています。
また、ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けるため、骨の健康を促進・維持する上で重要な役割を果たしています。
さらにわビタミンDには、D3とD2の2種類があります。ビタミンD3は、日光を浴びた時に体が生成するもの。そして、D2は、キノコや酵母など一部の植物に存在しています。
ビタミンDと免疫システム
ビタミンDが免疫システムに重要な役割を果たしていることはわかっていますが、まだ多くのことが謎で解明されていません。
免疫システムには、生まれつき備わっている物と様々な病原体にさらされながら時間をかけて進化していく適応免疫系（後天性）の2タイプあります。
十分なビタミンDを得ていないと、多発性硬化症、1型糖尿病、クローン病などの慢性自己免疫疾患のリスクが高くなると言われています。また、ビタミンDが不足していると、後天的な免疫システムが低下するのではないかという考えも。
緯度の高い地域に住む人々は、赤道付近に住む人々と違い、年間を通じて日光に晒される時間が少なくなってしまいます。そのため、ビタミンDの数値が低く、感染症や自己免疫疾患、癌、心臓病、統合失調症、2型糖尿病を含む多くの慢性疾患のリスクが増加しています。
逆に、ビタミンDの摂り過ぎは自然免疫系に悪影響を及ぼす可能性がありますが、それについての研究はまだ十分に行われていません。
ビタミンDと呼吸器疾患
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後天的な免疫システムは、新型コロナウィルスを含む細菌やウイルスによってもたらされる病気から守ってくれます。つまり、ビタミンDが不足している人は、健康なレベルの人と同じように感染症と戦うことができないといえます。
ビタミンDが不足している人にとってサプリメントは、呼吸器感染症に良い効果をもたらす可能性があります。
しかし、これはビタミンDを補ったからといって、免疫システムが強化されると断言できる訳ではありません。
現時点で、[ビタミンDサプリメント]が細菌やウィルスから守ってくれると結論づけるのに十分なデータはありませんが、効果が全くないと断言する十分なデータもないのです。
健康な免疫を維持するために、どのくらいのビタミンDが必要？
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70歳以上の人は、ビタミンDを20 µg (800 IU)取得する必要がありますが、それ以下の成人は15 µg (600 IU)を毎日取得する必要があると言います。
ビタミンDの毒性は、1日あたり100 µg (4000 IU)以上のレベルで発生する可能性があるため、多く摂取すればいいのではありません。
ビタミンDは何から摂るのが良い？
ビタミンDを摂取するなら、太陽の光を浴びるのが一番です。
専門家は、太陽の光が最も強い午前10時〜午後3時までの間に、毎日約15分から20分の日光浴を推奨しています。
食べ物からビタミンDを得る場合、脂肪の多い魚（サーモン、マグロ、タラ、例えば）、タラ肝油、卵黄、キノコ、牛乳、ヨーグルト、オレンジジュース等がおすすめです。
サプリメントもビタミンDのレベルを高めるための効果的な方法ですが、サプリメントを選ぶ際には、第三者機関によって認定されたものを探してください。
ビタミンDで免疫力を高めよう
Mさん
日光を浴びるだけでビタミンDが生成できるなんて知らなかったよ。
今日から15分太陽の光を浴びてみようかな♪
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