LGBTQの人が主治医にカミングアウトした方が良い理由
かかりつけの医師や専門医を受診するたびに、健康上の問題や習慣、最近気がついた変化などを、問診票に記入することがあります。性的指向は、必ず問診票の備考欄に記入するようにしましょう。デリケートで個人的なことなので「恥ずかしい」と思うかもしれませんが、これは健康を維持する上で非常に重要なことです。
医療従事者は、患者の情報を非公開にする義務があるため、個人的な秘密を公にすることはありません。性的指向を共有しておけば、主治医は、健康について重要な情報を教えてくれたり、様々な予防ケアに導いてくれたりするでしょう。健康上のニーズは人それぞれだからこそ、医師と正直に話すことがとても重要なのです。
LGBTQの人に起こる可能性が高い健康問題とは
LGBTQの人が直面する可能性が高い健康問題についてご紹介します。
若いLGBTQ
自殺を試みる可能性が通常の2~3倍高くなることがわかっています。心の健康は、体や社会などの全体的な健康においても非常に重要な要素です。思いつめて、心が辛くなってしまう前に主治医にカミングアウトすることをおすすめします。
ゲイ
HIVなどの性感染症(STD)のリスクが高くなります。主治医とは、性病検査やリスクについて話し合ったりすることができるため、相談してみると良いでしょう。
レズビアン
マンモグラムやパップテストなどの予防的ながん検診を受ける可能性が低いです。主治医とは、どのくらいの頻度でがん検診を受けるべきかを話し合ったり、専門医を紹介してもらったりすることができます。
レズビアンやバイセクシャル
肥満になる可能性も高くなります。主治医とは、食事、運動、その他の体重の要因について話し合うことができるでしょう。
トランスジェンダー
性病、精神衛生上の問題、自殺のリスクが高く、身体的または言葉による虐待の被害者になる可能性が高くなります。主治医は、これらの問題について話し合ったり、助けになる他の専門家を紹介したりすることができます。
LGBTQの人は主治医を頼ることが大切
LGBTQの人が直面する可能性が高い特定の健康問題についてご紹介しました。
自分の性的指向を医師に話すことで人生の選択についてよりオープンになり、主治医と一緒になって健康を維持するための計画を立てることができます。
医師との面談中に、自分が最も話やすいと思ったタイミングで話題を振ってみましょう。たとえば、性病検査について尋ねることによって自分の性的指向について話すことができるはずです。
掛かりつけの主治医がいない場合や、LGBTQに優しい医師を探したい場合は、LGBTQ掲示板やLGBTQフレンドリーであることを記したサイトを探してみるのもいいでしょう。
また、かかりつけの医師に違和感を感じる場合は、新しい主治医を探し直した方が良いのかもしれません。予約の電話をする際には、その医師がLGBTQの患者を扱っているかどうかを聞くのも一つです。面談が不安な場合は、サポートのために友人や家族を連れてきてもいいでしょう。
自分の健康のためにぜひ医師を頼ってみてください。
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