顔を触ることがウィルス感染の一番の原因
普段、感染症や風邪予防の為にしていることはありますか?
手洗いうがいをはじめとして、アルコール消毒など対策をしている方も多いと思いますが、完全に防ぐことはできません。目や鼻のかゆみから擦ったり、口を手で触ったり…無意識のうちに毎日、数えきれないほど顔を触っています。
実は、顔を触る行為がリスクを高める原因の一つだと言われています。
口や目などの粘膜は、ウイルスが最も侵入しやすい場所なので、手に細菌が付着していれば簡単に感染してしまいます。
また、疾病対策予防センター(CDC)の信頼できる情報源によると、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)は、多くの呼吸器感染症と同様、人から人へと感染することが確認されています。
ウィルスの飛沫は防ぐことができない
感染源の中から多く報告されているのが、人のクシャミから飛散したウィルスを吸い込んでしまったり、ウィルスで汚染された物の表面に触れ、その手で目や口を触ることによって感染するケースが多く挙げられます。
病気の人に近づかないことや、飛沫感染や空気感染を防ぐ為にマスクを使用することは簡単ですが、物に付着しているウィルスを避けることはほとんど不可能です。
専門家による研究結果からわかったこと
2008年に、ウィルス感染に関する人間の行動を研究している研究者達が、10人の被験者に3時間の自由行動させたところ、1時間に平均16回、顔を触っているという研究結果が出ました。
2015年には、オーストラリアの大学で26人の医学生を観察したところ、1時間に23回も顔を触っているという結果に。ほとんどが、口、鼻、目などウィルスや細菌が体内に侵入しやすい場所を触っていることがわかりました。
また、衛生管理について詳しく知っているはずの医療従事者でさえも、2時間の間に平均19回も顔を触っている研究結果も報告されています。
感染を防ぐ為にも、20秒以上かけて手を洗うことが推奨されていますが、どれだけ注意を払っていても、無意識に顔を触れば、感染のリスクが常にあることを頭に置いておきましょう。
ウィルス感染の予防策を考えよう
感染リスクを下げる為にも、まずは、顔を触らないように心がけましょう。
触る癖がある方や、忘れがちな方は、会社のデスクや家の目につく場所に付箋やメモを貼っておいたり、香り付きのハンドソープやハンドクリームなどを使用して、顔から手を離すことを思い出させてくれるキッカケを作るのもおすすめです。
また、会議中や授業中に座っている間は腕を組んだり、膝の上におくなど工夫してみてはいかがでしょうか?
習慣的に顔を触っていることがわかっている方の場合は、手袋を着用するのも効果的な予防策になります。
とにかく、顔を触ることに違和感を覚えること
目、鼻、口などの粘膜は、SARS-CoV-2のようなウイルスが体内に入りやすい場所です。
手洗いうがいをはじめとして、アルコール消毒など対策をしても、100%予防することはできません。その為、顔を触らないことが予防の第一歩です。
顔を触らないことを意識して生活することで格段に感染リスクを減らすことができます。ぜひ自分に合う方法を実践してみてください。
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