グルテンフリーの食生活に切り替えたら…どうなる?
お店に行っても、グルテンフリーっていう言葉を目にする機会が増えた気がする!
【効果】グルテンフリーのメリットとは?
世界各地の民族は、先祖からの遺伝子、生活習慣や気候風土の影響を受けてそれぞれ異なる体質を身につけてきました。しかし、近年では、世界中の食文化が日本に入ってきたことにより、我々日本人の食生活は大きく変化し、体質も変化しつつあります。
現在、約300万人の日本人はセリアック病(グルテンによって引き起こされる深刻な自己免疫疾患)を持っているといわれています。
セリアック病の人以外にも、非セリアック・グルテン過敏症として知られている人もいます。このような人たちは、セリアックの検査では陰性であっても、グルテンを食べると消化器系に痛みを伴います。
グルテンを食べるのをやめると体にどのような変化やメリットがあるのでしょうか?
セリアック病の場合…消化器系の健康状態が改善
セリアック病と診断され、グルテンフリーになるのであれば、消化器系の問題、体重減少、栄養吸収の改善、痛みや頭痛の減少、エネルギーの増加などの症状の緩和を感じることができるかもしれません。
健康の人の場合…炎症を抑制
セリアックでなくても、グルテンをやめることで健康が改善される可能性があります。
グルテン摂取をやめると、膨満感が減り、炎症が緩和され、肌がきれいになり、元気が出てきて、脳がぼーっとすることが少なくなるかもしれません。
グルテンは小腸で炎症を引き起こす可能性があるため、消化不良、栄養素の吸収障害、自己免疫疾患など、体内のさまざまな問題につながっています。
グルテンフリーにすることで、腸が修復され、体への負担が減り、より多くのエネルギーが解放されて、体の調子が良くなり、最適な機能を発揮できるようになります。
自分の体質を知ることができる
多くの人が知らないうちにグルテン過敏症を患っているため、誰もがグルテンフリーの食事にシフトするべきであると提唱している人もいます。
グルテン過敏症の場合、副作用が出る前に一定量のグルテンを摂取することができるため、検査や診断が難しいといわれています。試験的に、グルテンフリーダイエットを試みることでグルテン過敏症かどうかを確認できるのです。
グルテンフリーになる前に知っておきたいこと
1. 流行りだからといってグルテンフリーにする必要はない
現在グルテンフリーが流行っていますが、いずれは忘れ去られてしまうでしょう。グルテンを”完全に排除する”ということは、貴重な栄養素を失っている可能性があります。そのため、セリアック病のようなグルテン不耐症を持っていない限り、流行りのグルテンフリーダイエットがあなたにとってベストの選択であるかというと疑問が残ります。
また、全ての食事から完全にグルテンを断ってしまうと、副作用がある場合があります。副作用としては、体重増加、空腹感の増加、便秘など。
グルテンを完全にやめる決断をする前に、かかりつけの医師に相談するのが良いでしょう。
2.食物繊維を摂取するように心がける
ヘルシーな全粒粉のパンやクラッカーをやめてグルテンフリーに切り替えると、満腹感を得て規則正しい生活を送るために欠かせない食物繊維を失うことになります。健康的な食物繊維源を食生活に取り入れなければ、便秘に悩まされる可能性が高いのです。
それを防ぐためには果物、野菜、チアシード、レンズ豆、葉物野菜、グルテンフリーの全粒穀物など、多くの食物繊維を含んでいる様々な食品を幅広く食べることが良いでしょう。
3. 腸の健康に気をつけましょう
いきなりグルテンを断つと、消化器系は調整が必要となります。消化器官にサポートを与え、その治癒プロセスを加速させるために、毎日プロバイオティクスを摂取することをおすすめします。
腸内細菌のバランスを整えることで、消化を助け、肌の状態が改善され、脂肪燃焼が期待できるでしょう。
4. グルテンフリーは必ずしもヘルシーとは限らない
「グルテンフリー」と表示されている食品は、加工されており、栄養素が不足している場合があります。多くの場合、精製された糖分、油分、ナトリウムが含まれているのです。そのため、健康的な食べ物の代替えで「ヘルシーである」と、誤解されることがありますが必ずしもそうではありません。
グルテンフリーの場合は、キヌア、玄米、キビなど精製されていない全粒穀物で代用することに焦点を当て、スライスした野菜やケールチップスのようなホールフードのスナックなど、加工をされていない食品を選びましょう。
自分の体質をチェックしてからグルテンフリーを取り入れる
自分の体質をチェックしてから取り入れるか決めなきゃいけないんだね。
WELLLEAD(ウェルリード)は、“WELLNESS(ウェルネス)”という概念に沿って、私たちがより幸せにより安心して生きていくために必要となる要素を題材に情報を発信しています。