【食事改善】新鮮な”アノ食材”よりも栄養豊富!?冷凍食品や缶詰をフル活用しよう

新鮮な食材だけで栄養を補おうとする必要はない

世界を襲った新型コロナウイルスの拡散を防ぐため、自宅で自粛生活を余儀なくされていた人は多いと思います。保健の専門家達は、他人と距離を置くことがパンデミックの収束に不可欠であると賛同しています。しかし、自宅での自粛によって私たちの日常生活の大きく変わりました。特に私たちの食生活です。

外出する機会が減るにつれ、世界中の多くの人が生鮮食品の購入を減らし、冷凍、缶詰、または保存可能なものを購入するようになりました。日本では、カップラーメンやツナ缶などが大幅に売れていたというデータが出ています。

これは、生活の見通しが不確かなものになったと感じると、手頃な価格の保存安定性のある食品を自宅に置いておかなければならないというリスクマネジメントが働くためです。

確かにこのような加工食品は、手頃な価格で新鮮な食材よりも長持ちします。しかし、食に関する専門家たちは、できるだけ新鮮な食品を食べ、加工食品を避けることの重要性を強調して主張しているため、健康を意識している人にとって、食料の調達を制限され、加工食品を長期的に摂るという事はかなりのストレスなのではないでしょうか?

そこで今回は、加工食品や缶詰のメリットとデメリット、栄養価について詳しくご紹介します。

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冷凍食品は生鮮食品と同じくらいヘルシー

冷凍のエンドウ豆、ほうれん草、ケールなど、使う頻度が少ない野菜や保存が難しい冷凍の野菜を仕方なく食べている人もいるかもしれません。しかし、冷凍野菜だからといって栄養がないということではありません。成熟した野菜や果物は、収穫後すぐに急速冷凍されているため、生鮮野菜と同等かそれ以上の栄養素が含まれているといえます。

一方、生鮮食品は、収穫・梱包・出荷された後、食料品店や自宅の棚に置かれてから食べられるので、多くの栄養素が低下してしまっているのです。

とある研究では、いくつかの冷凍食品のベータカロチン(ビタミンAの野菜バージョン)のレベルが新鮮な野菜に比べて大幅に低いという結果が出ていますが、ビタミン A が豊富な食品::果物、野菜、乳製品、魚を食べていて、食事の栄養バランスが大幅に偏っていない限り、ビタミンA欠乏症になる心配はありません。

かなりヘルシーな缶詰も多数

冷凍食品と同様に、果物や野菜の缶詰は熟度のピーク時に収穫されています。しかし、腐敗を防ぐために包装前に加熱処理してあるので、食感が違ったり、ビタミンB群やCなどの水溶性ビタミンが少なくなっています。

栄養を多く含んだおすすめの缶詰

トマト:ビタミンEやβ-カロテン、食物繊維、カリウムが豊富で、リコピンの含有量はトマト缶が最も多い。

豆類:食物繊維とビタミンB群が豊富

マグロ、サーモン、イワシ:心臓に良いオメガ3脂肪酸とタンパク質の良い供給源

牡蠣:免疫力を高める亜鉛が豊富

缶詰から微量の化学物質BPAが食品に溶け出すことが心配な方もいるはずです。しかし、健康的な食生活を送る上で、定期的に缶詰食品を食べることは問題ないと、ほとんどの専門家が主張しています。また、最近の缶詰はBPAフリーのものが多いので、購入の際にラベルをチェックしてみましょう。

全ての加工食品が身体に悪いわけではない

正直なところ、ウェルネスの世界ではパッケージ化された加工食品は評判が悪いです。冷凍食品、缶詰、包装された保存可能な食品には、防腐剤としてナトリウムが多く含まれていることがよくあります。また、これらの食品には砂糖、塩、その他の充填剤が添加されていることもあるのです。

しかし、全ての缶詰や加工商品を避ける必要はありません。加工食品とは、元の状態から変化した食品を指します。パスタ、豆の缶詰やナッツ類も技術的には加工されていますが、これらの健康的な食品を超加工されたファーストフードの食事と同じように扱うべきではないのです。

どのように選ぶべきか?

缶詰や冷凍食品などのパッケージ商品のラベルを確認し、なるべく糖分やナトリウムが添加されていないものを優先して選びましょう。

ナトリウムが添加されていないものが見つからない場合は、食品を水でよくすすぎ、追加で塩を振らないように注意しましょう。誤ってナトリウムを過剰に摂取してしまった場合は、次の日から塩分を減らすことをおすすめします。

生鮮食品を十分に摂取できない場合でも心配無用

新鮮な旬の野菜をたっぷり使った食事をすることは、とても素晴らしいことです。しかし、新鮮な野菜を食べているからといって栄養を全て補えているというわけではありません。

結局のところ、生鮮食品を食べていなくても人間に必要な栄養素はすべて摂取できるのだそう。一時的に食料が不足していても、長期的な健康被害は報告されていないので、生鮮食品を十分に摂取できない場合でも心配する必要はないのです。

それより、摂取する食品の一部または大部分が缶詰や加工品のものであっても、食物繊維、たんぱく質、心臓に良い脂肪を多く含む様々な食品を食べることが重要なのです。

冷凍食品や缶詰を活用しながら献立を考えてみよう

今回は、加工食品のメリットとデメリット、栄養価について詳しくご紹介しました。

健康のことを考えて、生鮮食品を必ず食べなければいけない思っていた方も少なくないはずです。これを機に、冷凍食品や缶詰を活用しながら献立を考えてみてはいかがでしょうか?

野菜を選ぶ時は、キャベツ、ニンジン、ビーツ、大根、ケール、ジャガイモ、冬のカボチャなど、日持ちが良いものを選ぶと良いでしょう。


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